「スモールステップ」という言葉が、あります。
大きなものを小さくして、少しずつ行うこと。
最初から大きなことはできない。まずは小さく分解して 少しずつ。
という意味です。
みなさんも耳にしたことがある言葉だと思います。
僕も、支援の際には、必ずこの「スモールステップ」を使っています。
「先生、今回、スモールステップで、最初にこれをやろうと思います。
最初のステップは、これでもいいですか?」
よく、こどもたちの支援を行うスタッフの方から 質問されることがあります。
そこで、気づくこと。
それは、「スモールすぎると成果は出にくい」 ということです。
「スモールステップ」のいう「スモール」。
それは「大きい」という意味 なのです。
僕の「支援のマトリックス」を書いて説明しますね。
人が行動を起こすためには、この4つの項目が関連します。
★それをやることは「簡単」なのか、「大変」なのか。
★それをやることで「喜びは大きい」のか、「小さい」のか。
この4つです。
下の図のようなマトリックスになります。
さて、この中で、最も成果が出る部分とは どの部分になるでしょうか?
それは、下のようになります。
「簡単で、なお且つ 喜びが大きいこと」
これが 一番 成果が出やすいものです。
では、一番 成果が出にくいものといえば、
「やるのが大変で、なお且つ 喜びも小さいもの」 です。
ここだと、どうしても やる気も起こらないですし、
行ったとしても、やる気が続かずに、「もうしたくない・・」そうなってしまうのです。
「簡単に取り組めて、喜びが大きいもの」
それが、「スモールステップ」の最初の一歩なのです。
最初の1歩は、おそらく誰もが「簡単なもの」を選びます。
大切なのは、その次の「喜びの大きさ」です。
「喜びの大きなもの」を いかに選ぶことができるか、
「スモールステップ」が、うまくいくかどうかは
実は、「そこ」にかかっているのです。(げんき)