その776)「支援」がうまくいく「3要素」というのがあるのです。

 

 

 

研修会が終わったあとに、ご参加頂いた先生から

 

こんなご質問を頂きました。

 

 

「先生、支援するって、、本当に大変ですね、、支援する自分の方が

 

参ってしまうことがあります。どういう気持ちで接すると

 

支援は、うまくいきますか??何かヒントがあれば教えてください。」

 

 

とても切実な悩みのようでした。

 

 

 

 

 

「支援」というよりも

 

 

「人」と「人」とが 何かを行う際に、それがうまくいくための要素というのは あります。

 

 

それは、3つあるので、僕は「支援の3要素」と呼んでいます。

 

 

 

 

 

 

「支援の3要素」 それは、

 

 

①自分の特性を理解する。

 

②相手の特性を理解する。

 

③正しい優先順位で行う。

 

 

この 3つ です。

 

 

 

 

 

 

この3つさえ 正しく行えば、

 

誰であっても、どんな支援であっても、間違いなく うまくいきます。

 

 

その点は、断言できます。

 

 

 

 

 

①自分の特性を理解する。

 

 

まず、自分自身をしっかり知ることが大切です。これを自己覚知といいます。

 

 

その中でも、一番大切なのが、「嫌なこと」を知ることです。

 

 

自分が 「これはやりたくない。」「これは嫌だ。」

 

自分は こういうタイプなんだ。

 

 

そうした ネガティブ要素を まずは しっかり理解しておくことです。

 

人は、ネガティブ要素を抱えたまま 支援やサポートをすることはできません。

 

 

そして、それを 支援の中では「やらない」と決めることです。

 

 

 

 

②相手の特性を理解する。

 

 

すべての可能性を尊重する姿勢が大切です。これを受容的態度といいます。

 

 

 

相談支援という場では、ネガティブな問題が ほとんどです。

 

言葉や態度から現れるものは、そうした「負の感情」がほとんどです。

 

 

 

それを、すべて受け止めてしまえば、間違いなく支援する側が バーンアウトします。

 

 

すべてを受け止めるのではないのです。

 

 

相手を理解し、受け止めるのです。

 

 

「悩み」を受け止めるのではなく、「相手」を受け止めることが大事なのです。

 

 

 

「こうした考えをお持ちなんだ。。」「この方は、こう考えがちなのかも。。」

 

相手の特性や考え方の癖があるのだと 理解をするだけで十分です。

 

決して全てを受け止めたり、考え方を変えようと考えてはいけません。

 

 

 

 

 

③正しい優先順位でおこなう。

 

 

うまくいくか、いかないかは、「優先順位を間違えなかったかどうか」です。

 

 

結果を決めるのは、「これだけ」です。

 

 

 

 

正しい優先順位というのは、「教科書通り」 ということでは ありません。

 

 

 

「自分の特性」×「相手の特性」=「今 できること」

 

を間違えないということです。

 

 

 

 

「自分がやりたくないこと」「自分が嫌なこと」

 

「相手がやりたくないこと」「相手が嫌なこと」

 

これを除いた中での「最良の選択肢を見つけること」です。

 

 

 

 

「足し算」の考え方ではなく、

 

「引き算」の考え方が 正しいやり方です。

 

 

 

 

 

取り除く、やらないことをいち早く判断する。

 

これが、支援やサポートが うまくいくための 最大のポイント です。

 

 

 

 

 

支援やサポートは、膨らませるのではありません。

 

 

どんどん、そぎ落としていくのです。(げんき)