「配慮の必要なこどもの支援」の研修の中で、
「こどもと保護者の状況を見るときに、気を付けている点はありますか?」
というご質問がありました。
はい。もちろん あります。
それは、「リズム」です。
「リズム」というのは、「調子」(気分の状態)です。
もし、その「リズム」を波としてあらわしたとしたら、
「親の波」と「こどもの波」は、ほぼ 同じ波形をとっています。
「同じ波(同じリズム)」の場合が、多いのです。
こどもたちを見ると、目の前に保護者がいなくても
保護者の調子を予測することはできます。
逆に、こどもの姿が見えなくても、保護者の様子から
こどもの調子を予測することも可能です。
目の前の方には、それだけの「情報」が含まれているということです。
ただし、予測が可能な場合というのには、「条件」があります。
それは、そのこどもたちや保護者に対応している
「保育者や支援者のリズムが整っている時」 という条件付きです。
保育者のリズム(調子)が良い場合であるという条件付き なのです。
僕は、これを 3R(3つのRizume)と呼んでいます。
一番大事なのは、こどもでも、保護者でもなく、
保育者や支援者の「リズム(調子)」だということです。
保育者のリズムが良いと、
こどものリズムや保護者のリズムを読み取ることができるのですが、
保育者が、人間関係のトラブルなどで、調子が悪かったりすると
こどものリズムや保護者のリズムの波を、読み間違えることがあるのです。
「気になるシグナル」を見落としたり、
逆に「こどもと保護者が安定している」のに、
そこから「不協和音」を感じたりしてしまうのです。
「見えるもの(姿や世界)」というのは、
「見ている人の調子」次第で いくらでも 変化します。
こどもの支援、保護者の支援と「保育者の支援」
この3つは、常に「セット」なのです。(げんき)