「配慮の必要なこどもの支援」の研修の中で、 もう1つ大事な質問がありました。
「生活リズム表は、やはり必要でしょうか?」
というご質問です。
必要です。 僕は 必ず必要だと思っています。
この「生活リズム表」は、実際には 「生活記録表」 です。
1日の生活の内容(睡眠や食事、遊びなど)を、
何時頃に行ったかが、わかるように記入してもらう表で、
できれば2週間。
少なくとも1週間分は事前に書いてもらいます。
この「生活記録表」を「生活リズム表」に書き換えるのは、
僕の役割です。
自律神経 という言葉を、よく耳にするかと思います。
「交感神経」と「副交感神経」
どちらかが優位に立てば、どちらかが下がる。シーソーのような関係です。
「生活リズム表」は、これと同じものですが、
「自立神経のリズム」を調べているのでは ありません。
面談などで確認する「こどものストレス」が、
どのタイミングで起こりやすいのか、
『身体の調子と機嫌の関係』
それを知るきっかけとするために、「生活リズム」を見ているのです。
大人の「自立神経失調症」といわれるものも、医師は
①原因となる精神的なストレスを取り除こうとする場合や
②内臓の機能を正常化させようとする場合 など ありますが、
なかなか改善は大変です。
ただ、こどもの場合には、
大人ほど、複雑な生活や人間関係がない分
ちょっとした「働きかけの変更」でも ずいぶん 落ち着く場合があります。
ときに、ごはんの時間を少し変えただけで変わった。
そんなケースも実際にあるのです。
保護者と一緒に、
「生活リズム表」を一緒にみながら、一緒に想像し、考えながら
「やってみる」サポートをする。
これも「保護者支援」の一つの手法 です。(げんき)