その790)「上司の話」と「部下の話」。どちらから先に聞いた方がいい?

 

 

 

 

みなさんに 1つ「問題」をお出しします。

 

 

 

ある園では、職場全体に「不安感」が漂っていました。

 

 

そこで、園内の「職場環境」を改善するために、

 

園内ヒアリングを行うことになりました。

 

 

 

職員全員から、お話を伺うことになります。

 

さて、ヒアリング(面談)の順番ですが、

 

 

 

 

 

①上司である「園長先生」から 順番に行う。(上から順番に)

 

  それとも

 

②一番若い先生から、順番に行う。(下から順番に)

 

 

 

皆さんなら、どちらから ヒアリングを始めますか?

 

 

 

という「質問」です。(もちろん、仮の話です。)

 

 

 

 

「私は、若い人から始めます。なぜなら、若い人の方が、絶対に不安度が高いし、

 

何より、長く働いていないから、染まっていないので、正確だと思います。」

 

 

そんな 答えもあるかもしれません。

 

 

 

 

「いや、絶対に、上司から始めます。なぜなら、日頃から全体を見ているので、

 

客観的に判断できると思います。それに若い先生だと自分の思いを優先する可能性も

 

あります。」

 

 

 

そんな回答もあるかも しれません。

 

 

 

 

 

 

 

この「質問」に、もちろん「正解」は ありません。

 

自分が思う方で、ヒアリングを始めたらいいのです。

 

 

 

 

 

では、僕の場合は どんな順番で行うか をご説明すると

 

 

 

僕は、断然 「上から」いきます。

 

「上司である園長先生」から始めます。

 

 

 

 

 

 

その理由は、簡単です。

 

 

 

 

「不安」は、

 

 

「上」から「下」におりて、

 

そして「下」から「上」にあがっていく。 からです。

 

 

 

 

 

 

よく、「下から、不安が出ています。」

 

「下から、不満があがっています。」

 

 

という言葉を、職場や組織で耳にすることがあります。

 

 

 

 

それを「上」の方は、「下」から発生したものと考えがち ですが、、

 

 

 

実は、逆です。

 

 

 

 

目に見えない、意識していない「上」の「不安感」が、

 

徐々に「下」に広がっていき、

 

「下」に溜まったあと、

 

それが、また「上」に戻ってきているのです。

 

 

まさに、「ピラミッド状」です。

 

 

 

「上司」が抱える「小さな不安」が、

 

その下に伝わり、少しずつ膨らみながら、大きくなり、

 

下に広がるにつれて、さらに 大きくなっていく。

 

 

 

 

 

「下」にある「不安」や「不満」は、

 

もともとは「上」にあったもの なのです。

 

 

 

 

だから、、

 

上司が抱えている「小さな不安」を確認することが、

 

 

一番若い先生に溜まっている「大きな不満」を知る重要な判断材料になるのです。

 

 

 

 

だから、 園長先生から ヒアリングを始めます。

 

 

あくまでも、僕のやり方ですが。。(げんき)