先日、小学校4年生の男の子と面談をしました。
その子は、僕に
「僕は、これまで1度も リーダーをしたことがない」とお話してくれました。
「そうなんだ。じゃあ、1回は、リーダーになってみた方がいいね。」
そう、伝えると
なんだか照れくさい表情で、「でも、できるかどうかは わからん」と答えてくれました。
学童期のこどもたちには、どんな場面やどんな状況でも かまいません。
どの子も、1度は「リーダーを体験してもらうこと」が大切です。
先生の方で、
「この子は、リーダーに向いている」「この子は、リーダーに向いていない」
そう判断するのではなく、
誰でも、1度は、「リーダー」という立ち位置を経験してもらうこと です。
それには、2つの理由 があります。
1つは、「環境が、その子をリーダーに育ててくれること」
もう一つは、「自分ができるリーダーの型を知ってもらうこと」
この2つです。
そもそも、リーダーとは、「環境が育てるもの」 です。
グループや班の仲間が、その子を「リーダー」に育てあげるのです。
「周囲の反応」を見て、「らしく」なる。
「それらしくなる」というのは、自分ひとりで獲得することはできないのです。
そして、一度でも 経験すると
他のリーダーの良さに 気づく「ちから」を身につけること ができます。
そして、「ここは、こうしてよ」と意見を述べる「ちから」も身につけることができます。
そうした中で、初めて「自分ができる型」を学ぶことができるのです。
自分は、グイグイと引っ張っていく タイプなのか、 それとも
みんなの意見をまとめることが得意な タイプなのか、
自分ができる「リーダー」像を学ぶ 良い機会になります。
誰でも、みんな 自分の意見を伝えたい と思っています。
でも、伝え方や方法は、人 それぞれ、様々です。
人の意見や考えを知るためには、「リーダー」になってみることが一番の近道です。
そして、何よりも 大きな 一番の収穫。
それは、
自分の中にいる「リーダー」と初めて出会えること なのです。(げんき)