昨日は、学童保育の先生向けの研修会でした。
その研修会の中で、
「先生、やる気を出させる言葉って 何か ありませんか?」
というご質問を頂きました。
「種類にも、よりますね」
そうお答えしました。
「やる気」には、2つの種類が あります。
1つは、「自分のため」に起こす やる気
もう1つは、「他人のため」に起こす やる気
この2つです。
それ以外の「やる気」というものに、出会ったことは ありません。
「自分のため」に起こす「やる気」といのは、
相手の「快」を揺さぶるような一言 です。
その後に ものすごい大きな喜びや快があれば 人は「やる気」を出します。
これは、それほど 難しいものでは ありません。
難しいのは、もう一つの「他人のため」に起こす「やる気」の方です。
一つのお話をしてみます。
ある男の子が、色んなことに疲れきってしまい
とりあえず、どこかに逃げたい そう思って 遠くに住む おばあちゃんの家に
ひょっこりと顔を出しました。
すると、おばあちゃんは、 「おー、よー 来たね。 どしたね。」
とびっくりしながらも、喜んでくれました。
そして、「味噌汁作ってやるから 飲みんしゃい」
そう言って、畑で採れた 野菜たっぷりの味噌汁を作ってくれました。
「どね、おいしいね?」
そう言って嬉しそうに、笑顔で いろんな話をしてくれました。
でも、なぜ急に来たのかや 何かあったのか など
ここに来た理由は、一切 何も聞きません。
天気の話や食べ物の話
そして、 何より元気で過ごしている
その男の子の姿を喜んでくれました。
そして、その子は 元の場所に戻ると
「よし、もう一回 やってみよう」
そう感じることができました。
これが、「他人のため」に起こす「やる気」です。
何んにもがんばる必要なんかないよ。
今のまんま、そのままの自分でいいよ。
それを 言葉ではなく、
想いを ただ 相手に伝えるだけで
その「やる気」は起こります。
僕は、この「やる気」以外で 他人を元気にしたことは
もしかしたら、1度もないかもしれません。(げんき)