その836)「理論と実践」という言葉で満足してはいけないのです。

 

 

「理論と実践」

 

 

ソーシャルワークだけでなく、ありとあらゆる世界にこの「理論と実践」という言葉はあります。

 

 

「理論と実践が大切なのです。」

 

「いかに理論を実践に結び付けていくか、そこが重要です。」

 

 

そうした感じで書かれていたり、講義などで伝えられています。

 

 

 

「理論と実践」と書くと、何か 専門的な雰囲気に感じられますが、

 

 

要は、「基本」を「実行する」ということです。

 

 

 

一番難しいのは、この「実行する」ということです。

 

 

 

 

 

書かれたことは、知っているし、わかっている

 

でも、実行できていない。

 

 

これが現実なのです。

 

 

 

「基本」を「反復的に」「継続すること」

 

これが「実行」ですが、

 

 

「反復的に」「継続すること」が、難しい。

 

だから「実行できない」のです。

 

 

 

 

 

一番大切なことは「反復的に継続する方法」を具体的に教えることです。

 

 

 

「基本」は、わかっているのです。

 

「反復的に継続する方法」がわからないのです。

 

 

 

 

では、どうしたらいいのか。

 

どう教えたらいいのか。

 

 

 

 

それが「行動マニュアル」であり、「チェックリスト」なのです。

 

 

 

もちろん、業種によって、大切な基本行動は、異なります。

 

目指すべき「実行した後の状態」も異なります。

 

 

 

その「実行した後の状態」を生み出す、基本的な「行動」を

 

書式化して、誰でも使える状態にする。誰もが同じ行動をとれるようにする。

 

 

 

それを「基準」に行動するから、誰もが同じ状態になれるのです。

 

 

 

「理論と実践が大事だ。それはマニュアルにはできないものなのだ」

 

 

そう考えると「理論と実践」は「スローガン」で終わってしまうのです。(げんき)