「理論と実践」
ソーシャルワークだけでなく、ありとあらゆる世界にこの「理論と実践」という言葉はあります。
「理論と実践が大切なのです。」
「いかに理論を実践に結び付けていくか、そこが重要です。」
そうした感じで書かれていたり、講義などで伝えられています。
「理論と実践」と書くと、何か 専門的な雰囲気に感じられますが、
要は、「基本」を「実行する」ということです。
一番難しいのは、この「実行する」ということです。
書かれたことは、知っているし、わかっている
でも、実行できていない。
これが現実なのです。
「基本」を「反復的に」「継続すること」
これが「実行」ですが、
「反復的に」「継続すること」が、難しい。
だから「実行できない」のです。
一番大切なことは「反復的に継続する方法」を具体的に教えることです。
「基本」は、わかっているのです。
「反復的に継続する方法」がわからないのです。
では、どうしたらいいのか。
どう教えたらいいのか。
それが「行動マニュアル」であり、「チェックリスト」なのです。
もちろん、業種によって、大切な基本行動は、異なります。
目指すべき「実行した後の状態」も異なります。
その「実行した後の状態」を生み出す、基本的な「行動」を
書式化して、誰でも使える状態にする。誰もが同じ行動をとれるようにする。
それを「基準」に行動するから、誰もが同じ状態になれるのです。
「理論と実践が大事だ。それはマニュアルにはできないものなのだ」
そう考えると「理論と実践」は「スローガン」で終わってしまうのです。(げんき)