「保育」も「相談支援」も、大きなくくりの中で考えると「サービス」になります。
そして「言葉がけ」(ここでは、あえて ことばがけではなく)は、その「道具」になります。
「サービス」には、3つの段階。3つのレベルがあります。
それは、
① 『当然レベル』
② 『期待レベル』
③ 『感動レベル』
この3つ です。
① 『当然レベル』は、当たり前のレベル です。
最低限、ここまでは 何も言われなくても やってくれるであろう、というレベルです。
基本的な業務、ともいえます。
② 『期待レベル』。 これは「ここまでやってくれたら嬉しい」という期待値です。
期待はしていないけれど、ここまでやってくれたら すごい嬉しい。
ここまで 出来るとありがたい。そんなレベルです。
ただ、これは「相手が想像できる範囲」になります。
③ 『感動レベル』。
これは、想像を超えたものです。まったく予想していなかったレベルになります。
そこには、感動が生まれ、あっという間にファンになってしまいます。
この3段階 です。
通常の「日常保育」は、①と時々② というのが、ほとんどです。
「相談支援」というのも 同じ。多くは、①で止まっていますが、時々②があります。
①だけの関係というのは、「相手からの期待」は、ほぼありません。
時々②が入るから、「期待」が「信頼」に変わるのです。
「信頼関係」というのは、①時々②の状態 をいいます。
もし、ここに ③が加わったとしたら どう感じるでしょうか?
保護者がみた「こどもと先生との関係」が、③の感動レベルだったり、
相談支援の流れの中で「先生の言葉や働きかけ」が、③の感動レベルだったら
どうなるでしょうか?
それは、「信頼」を超えた「ファン」になってしまいます。
「信頼関係」を超えた「関係」になると、すべてがうまく進んでいきます。
「何か」の問題を解決したり、しなかったり、そうしたことは、関係ないのです。
「信頼関係」を超えるというのは「しあわせ」レベルなのです。
①を②のレベルに。そして さらに③のレベルにするために 使うもの。
それは「言葉」と「行動」というセット になります。
「言葉」だけでは、弱く、「行動」だけでも 弱いのです。
「言葉」×「行動」
これが、③レベルにあげる唯一の方法です。
僕が研修でお伝えをしている「言葉がけ」と「支援」の方法は、
①を②にあげる「言葉がけ」と「支援」
②を③にあげる「言葉がけ」と「支援」なのです。(げんき)