毎日、自然にやっていること。
毎日、当たり前のようにやっていること。
毎日、無意識にやっていること。
日常生活でも、園の運営でも、日頃の保育であっても そうしたものは、必ずあります。
「自然に」「当たり前のように」「無意識に」やっているからこそ 混乱しないのです。
これが、「ぎこちなく」「その都度 意識しながら やっている状態」
すべてが「初めての頃」のような状態であれば、ミスやトラブルも多く発生し、混乱します。
無意識になっているから 自然に、安心して毎日を過ごすことができます。
人が物事を習得し、新しい習慣を身に付けるには 流れがあります。
それは、「無意識」 → 「意識」 → 「無意識」 という流れです。
無意識にやっていることを、一度 考えてみて
あらためて意識してやってみる
すると、それがまた 無意識にできるようになる。
という 流れです。
この意識をすることを「意識化」といいます。
僕の研修を聞いてくださった先生は、きっと うなづいてくれているかと思いますが。
一度、「無意識」にやっていることを「意識化」することが大切なのです。
先日、知り合いの園長先生に あるフォーマットをお渡しして
園内の行事から保育の流れ、運営までを 書き出してもらいました。
当たり前にやっている、無意識にやっていることを 紙に書き出してもらい
「意識化」してもらったのです。
誰かに説明するために書き出すように、1つずつ 丁寧に書いてもらいました。
すると、時折ですが、立ち止まる。ペンが止まる瞬間がありました。
「あっ、そうそう、ここが一番 バタバタしてしまうんですよね、」のような気づきや
「この業務を改善しないと、どうしても先生に負担がかかってしまうんですね」
と 小さな発見が現れるのです。
どうして、そんな気づきが生まれるのか。
それは、「流れ」で考えているからです。
1日の流れ、業務の初めから終わりまでの流れ。
1週間の流れ。1か月の流れ。1年の流れ。
その「流れ」を書き出して → でフロー化していくと
今、改善しなければならないことや、忘れていた長年の懸案事項がみつかります。
これが「園長先生の仕事」です。
「流れ」を確認する。
「無意識」になっていることを あらためて「意識する」
これほど大切な仕事は ありません。
ノートとペン。紙と筆記用具。
それだけで、職場を改善するヒントは、十分に得ることができます。
「考える」とは「頭を使うこと」と考えがちですが、
「考える」とは「手を動かして考えること」 です。
「書きながら考える」
「頭の中」だけで考えないことです。
頭の中だけで考えていると、誰にも それはわかりません。
でも、紙に書き出して考えていると
あなたの後ろにいる神様が、「あー、そこは変えた方がいいよね」と
「ひらめき」という「アドバイス」をくれるのです。(げんき)