その862)保育が好きだ。でも「量」「質」「価値観」で辞めていくのです。

 

 

「保育士」は、ほとんど いや 全員といっていいかもしれません。

 

 

「保育」が好きです。 そして、「こどもたち」が大好きです。

 

 

この「保育」に対する想いがあるからこそ、「保育」という仕事に就くのです。

 

 

 

でも、辞めていきます。 なかなか人も集まりません。

 

 

もちろん、そこには、様々な理由があり、その理由は複雑に絡まっています。

 

1つではないのです。 小さな理由が、いくつも重なっているのです。

 

これは、「介護」に携わる人たちにも いえるのかもしれません。

 

 

 

 

仕事は、3つのモノが アンバランスになれば その仕事は「苦」に変化します。

 

 

それは、「量」「質」「価値観」 のこの3つ です。

 

 

 

 

「量」・・・ これは、増えても減っても「苦」になります。

 

 

仕事の「量」が多すぎると肉体的にも負担が増えます。 

 

逆に少なすぎると 今度は、精神的な負担が増えます。

 

この「量」は、報酬や福利厚生にもいえるのかもしれません。

 

 

 

「質」・・・ これは、「やりがい」につながります。

 

 

人は、口には出さないのですが、「手を抜く」と不快感が生まれます。

 

手を抜いたり、ごまかしたり、もうちょっとちゃんとしたら、、と感じたり

 

そうした「質」が悪くなると 嫌な気持ちになります。

 

 

それは、自分の「質」が落ちるからです。 

 

「ここは、駄目だ」そう感じてしまうのです。

 

 

「質」は、自分の「存在価値」に大きな影響を与えます。

 

 

 

 

 

「価値観」・・・この3つの中では、最も大きな影響を与えるものです。

 

 

「職業観」や「倫理観」です。保育士であれば「保育観」です。

 

 

 

保育士は、年齢やキャリア そうしたものには一切関係なく、ほぼ全員「保育観」を持っています。

 

 

 

こんな保育をしたい。こどもたちに こうしてあげたい。

 

そうした「保育への想い」です。

 

 

 

この「保育観」は、みんな違います。 全員が同じであることは まずありません。

 

だから ぶつかるのです。

 

 

 

先輩は、「なんで、これがわからないの。 何考えているのかしら」となり、

 

 

後輩は、「この人、ほんとに こどものこと考えているの。」となってしまうのです。

 

 

 

「保育観」を全員同じにすることは できなくても

 

保育所として「園全体」の方向性を「園の保育観」として示すことで、

 

手法は違っても、ベースとなる考え方は そろえることができます。

 

 

 

 

この「量」「質」「価値観」

 

 

 

この3つが、うまくバランスがとれると「職場」は「自己実現」の「場」になります。

 

 

「楽(楽しく)」「やりがい」があり、「職業観」が育つ 成長の場となるのです。

 

 

 

この3つが、「園長研修」の「核」となるテーマです。

 

 

 

 

「園長研修・管理者研修」は、ここに この3つから生まれる

 

どのように1年を回していくか、どのように人と人とをつなぐかの「輪」

 

1つ1つの場面に どうやってこころを込めるかの「感動」を加えた

 

 

「量」「質」「価値観」「輪」「感動」 の5つで構成しています。(げんき)