昨日あった「保護者支援」の研修会の中で、こんな質問を頂きました。
「今、ある保護者の方が心身の調子が悪そうで、日々 対応する際に苦慮しています。
園として、どのように接したり、どんな風にサポートしたらいいですか?」
という 不調感を抱えた保護者の方についての内容でした。
より細かな診断名等が、この場でも紹介されましたが、ここでは省略しています。
僕のところでは、「面談」は基本的には「2週間に1回」のペースで行っています。
その間のメールや電話でのサポートは、「1週間に1回」です。
支援の基本の単位を「1週間」にしています。
不調を抱えていなくても 誰でもそうですが、
調子が良い時もあれば、悪い時もあります。 機嫌だって、そうです。
日々、様々な出来事があれば、やはり「波」もあり、1日単位で変わることが普通です。
基本は、「その1週間」が
「安定した1週間」だったのか、それとも「不安定な1週間」だったのか
そこを基準に、次の「1週間」の支援を考えています。
そして、最初の1週間と次の1週間をあわせた「2週間」で 評価を行います。
この「2週間」が2セットで、ほぼ「1か月」になります。
では、園で保護者に対応する場合には、どうしたらいいか?
それは、「1週間」の間、「対応」を「同じ」にすることです。
「同じ」というのは、
職員全員が、「見る」「聞く」「話す」を「同じ」にするということです。
今週は、笑顔があるか表情だけを注意して見る。
今週は、お話を聞く際には、出来る限り ゆっくりとした雰囲気で聞く。
今週は、無理しないでくださいというメッセージが伝わるように話す。
そうした「対応」を全員で共有することです。
もちろん、それができる日もあれば、できない日もあります。
バタバタとして忘れてしまう日もあります。
だからこそ「1週間」という枠の中で、考えることが大切なのです。
「対応」を「同じ」にすることは、保護者本人だけでなく、職員の負担感も減らします。
自分がうまく対応できなくても、他の先生がフォローすることが可能だからです。
大事なことは、
「調子の良い1週間」も「調子の悪い1週間」も
どちらも同じ「大切な1週間」である ということです。
人は生きていく上で、「不安定」な時が あってもいいのです。
「調子」が悪くても「安心できること」
そうした関わり方こそ、大切なのです。(げんき)