今月は、今まで経験したことがなかったのですが、1か月で17本の研修がありました。
1日に午前と夕方のダブルの研修も、3回ありました。ありがたいことです。
研修会の中では、たくさんの質問を頂きますが、
その中で、最も多く頂く 質問があります。
それは「こどもの見方」です。
「こどものどういうところを見たら、いいですか?」
「こどものどういう点をみたら、いいですか?」
これは、保育士の先生であっても、学童の先生であっても 同じです。
みんな「こどもの見方」が知りたいようです。
では、問題です。
目の前に 1人の男の子がいます。
その子を、3人の先生が見ているとします。
A先生、B先生は、その子を見ています。
でも、C先生は、その子を見ている「2人の先生」を見ています。
A先生、B先生、C先生。 途中から急激に成長する先生はどの先生でしょうか?
では、もう1つ問題です。
ある女の子をお母さんが叱っています。
その親子を 3人の先生が見ています。
A先生とB先生は、そのお母さんと一緒に その女の子を見ています。
C先生は、その女の子を見ている「お母さんと2人の先生」を見ています。
A先生、B先生、C先生。 途中から急激に成長する先生はどの先生でしょうか?
僕の答えは、簡単です。
もちろん、C 先生 です。
「こどもの見方」とは、実は 2つのことから出来ています。
1つは、「何」を見るのか
もう1つは、「何」を質問するのか
この2つ です。
実は、「見方」とは「見る」と「質問する」の2つで構成されているのです。
誰でもそうですが、最初の頃は
こどもの「何」を見ていいのか、「何」を質問していいのか わかりません。
それは、当然です。「サンプルデータ」がないからです。
そう、「経験知」です。
これから 100人のこどもを見て「経験知」を得るのか、
それとも 100人のこどもを見た先生の「経験知」を得るのか、
どちらが早く成長できるかは、自ずとわかるはずです。
A先生、B先生は、1、2、3と 1つずつ経験していきます。
でも、C先生は、101、102、103 と「100+●」で積み上げていくのです。
「こどもを見ている先生」を見て学び、
そのうち「他の先生」を見るのではなく、「こどもを見る」ことに専念する。
そして、また「こどもを見ている他の先生」を見るようになる。
こうして「指導者」になるのです。(げんき)