「相談」には、2つのものが あります。
「相談」の種類では ありません。
「相談」の種類というのは、「親子関係」や「金銭」「社内の人間関係」「男女の問題」「ハラスメント」など、
「お話」のテーマです。
そうした「種類」ではなく「目的」です。
それは、「ただ聞いて欲しいだけ」の相談。
もう1つは 「解決策が欲しい」相談。
この2つ です。
「聞いて欲しいだけ」の相談の目的は、ただ受け止めて欲しい ということです。
私の気持ちをわかってくださいね、 です。
受け止めてくれるだけでいいのです。 話を聞いてくれるだけで いいのです。
「解決策が欲しい」相談の目的は、次の1歩 です。
具体的に 次に 何をやったらいいのか。そのヒントが欲しいのです。
もちろん、「解決策が欲しい」相談であっても、自分の気持ちを受け止めて欲しい。考えを理解して欲しい。
それは当然あります。 その上で、「次の1歩」のヒントが欲しいのです。
この2つの「相談」
求めていることを間違ってしまうと、相手の中には、悶々としたものが残ります。
ただ、話を聞いて欲しいだけなのに、「解決策」を提案されると
自分が間違っているということなのですか? 自分を否定されていると感じてしまいます。
逆に、「解決策」や「次のヒント」が欲しいのに、ただ、話を聞かれるだけだと
結局、何も 得るものがなかった。時間の無駄だったと、感じてしまいます。
その見極めが難しいのです。
では「相談」を受ける側は、どんな態度で臨んだらいいのでしょうか?
「相談」では、「3つのメッセージ」をお届けするようにします。
①「聞かせてください」
②「教えてください」
③「手伝わせてください」
この3つの「メッセージ」です。
①最初の「聞かせてください」は、「お話」をです。
「話を聞いてあげる」のではありません。こちらから 是非「お話」を聞きたい。そう伝えることです。
お願いしているのは、あくまでもこちら です。
②次の「教えてください」は、「気持ち」をです。
その時の「気持ち」を是非 教えてくださいというメッセージです。
でも 直接的な表現は使いません。
「相当 不安だったでしょうね。。」「ほんと 苦しかったでしょうね、、」
私は、お話を伺って「そう」感じました。というメッセージをお伝えすると
共感してくれたと感じてもらったり、もし 他の想いがあればお話ししてくれます。
③最後は「手伝わせてください」です。
何か、私でよろしければお手伝いさせて頂くことは ありませんか?
そう、お伝えします。これは「直接的」な表現です。
お話を伺う際には、この3つの「メッセージ」を相手にお届けします。
そうすると、③の「手伝わせてください」で
「話を聞いて欲しかっただけ」なのか
「解決策」や「次の1歩のヒント」が欲しいのか
それが「明確」になります。
「私は、このままでいいでしょうか?」や「お話を聞いてくれただけで十分です」
であれば、「ご相談の目的」は、「受け止めて欲しかった」であり、
「こんな時にはどうしたらいいですか?」や「他に方法ってありますか?」
であれば、「ご相談の目的」は、「次の1歩が知りたい」ということです。
どちらの「相談」であっても、大切なことは
「お願いをしている」のは、「こちら」であるという姿勢 です。
誰もが持つ「相談」のイメージは、「上」です。
上司への相談、先輩への相談、親への相談、役所への相談、
「相談」は「上」というイメージが、無意識の中には存在しています。
それを 1番最初に壊してしまうのです。(げんき)