昨日、保育者研修が終わった後に、ご参加頂いた園長先生から
「職員が辞めない職場、辞めたくない職場にするには どのような方法がありますか?」
とご相談を頂きました。
人財がどうしても不足しがちな、保育や介護の業界では 本当に切実な悩みです。
もちろん、様々な施策というものが必要にはなりますが、、、
最も簡単ですぐにやれることが、1つあります。
それは、「先輩の味方ではなく、後輩の味方になる」
そんな職場にすることです。
どんな職場でも 必ず 「考え方の違い」や「意見の違い」があります。
例えば、先輩と後輩が こどもたちの指導方法について もめているとします。
「先輩の味方」になるのか、「後輩の味方」になるのか
板挟みになる そんな場面です。
そうした場合に、通常は、
①「先輩の側」に回る。「先輩」の味方になる。
②「間」をとって、両方の意見を尊重する。
この2つの どちらかを 選択するはずです。
みなさんなら どうですか?
この2つを選択する職場だったとしたら「普通の職場」になります。
「普通の職場」というのは、「替えが効く」ということです。
「別の職場」を選ぶという選択肢が生まれます。
そこから「辞めたくない」という意識が生まれることは まずありません。
「辞めたくない職場」
これまでも たくさんの現場を見てきたのですが、多くの場合
③「後輩の側」に回る。「後輩」の味方になる。
を選択することが 実は 多いのです。
もし、先輩の側に回ったり、味方についたりすると
逆に その先輩から後で 「●●さんの側についてあげて」と言われたり、
園長先生から、「そうした際には、後輩の側についてね」と言われます。
もちろん、「こどもの指導法」などで 明らかに「先輩の言い分」が正しい場合もあります。
そうした場合であっても、後輩の考え方を代弁してあげたり、良い点を見つけてあげます。
みなさんが、もし その後輩だったら どう感じますか?
きっと 「ここで頑張ろう」 そうした想いが沸き起こってくるはずです。
誰でも そうですが、自分と誰かの意見が違っている時に、
周りの人が「自分」ではなく、「相手」の方につくと 嫌な気持ちになります。
それが、自分より年下の「後輩」や経験が少ない「後輩」だと なおさらです。
「なんで 私の方につかないのよ」 そう思ってしまうのです。
大事なのは、実は 「そこ」ではないのです。
後輩の思いをしっかりと受け止めてくれる職員がいること。
そこが「大事」なのです。
後輩の側に他の職員がついてくれると 安心する。
これが「辞めたくない職場」の根元に流れている「マインド」なのです。
そこを園長先生が理解し、リーダーの先生が理解をするだけで
「辞めたくない職場」は、実は 簡単に作ることができるのです。(げんき)