その897)「辞めたくない職場」にするコツは、実は 簡単です。

 

 

昨日、保育者研修が終わった後に、ご参加頂いた園長先生から

 

「職員が辞めない職場、辞めたくない職場にするには どのような方法がありますか?」

 

とご相談を頂きました。

 

 

 

人財がどうしても不足しがちな、保育や介護の業界では 本当に切実な悩みです。

 

もちろん、様々な施策というものが必要にはなりますが、、、

 

 

 

最も簡単ですぐにやれることが、1つあります。

 

 

 

 

 

それは、「先輩の味方ではなく、後輩の味方になる」 

 

そんな職場にすることです。

 

 

 

 

どんな職場でも 必ず 「考え方の違い」や「意見の違い」があります。

 

例えば、先輩と後輩が こどもたちの指導方法について もめているとします。

 

 

「先輩の味方」になるのか、「後輩の味方」になるのか

 

板挟みになる そんな場面です。

 

 

 

 

そうした場合に、通常は、

 

①「先輩の側」に回る。「先輩」の味方になる。

 

②「間」をとって、両方の意見を尊重する。

 

 

この2つの どちらかを 選択するはずです。

 

 

 

みなさんなら どうですか?

 

 

この2つを選択する職場だったとしたら「普通の職場」になります。

 

 

「普通の職場」というのは、「替えが効く」ということです。

 

「別の職場」を選ぶという選択肢が生まれます。

 

そこから「辞めたくない」という意識が生まれることは まずありません。

 

 

 

 

「辞めたくない職場」

 

 

これまでも たくさんの現場を見てきたのですが、多くの場合

 

③「後輩の側」に回る。「後輩」の味方になる。

 

 

を選択することが 実は 多いのです。

 

 

 

もし、先輩の側に回ったり、味方についたりすると

 

逆に その先輩から後で 「●●さんの側についてあげて」と言われたり、

 

園長先生から、「そうした際には、後輩の側についてね」と言われます。

 

 

 

 

もちろん、「こどもの指導法」などで 明らかに「先輩の言い分」が正しい場合もあります。

 

そうした場合であっても、後輩の考え方を代弁してあげたり、良い点を見つけてあげます。

 

 

みなさんが、もし その後輩だったら どう感じますか?

 

きっと 「ここで頑張ろう」 そうした想いが沸き起こってくるはずです。

 

 

 

 

誰でも そうですが、自分と誰かの意見が違っている時に、

 

周りの人が「自分」ではなく、「相手」の方につくと 嫌な気持ちになります。

 

それが、自分より年下の「後輩」や経験が少ない「後輩」だと なおさらです。

 

 

「なんで 私の方につかないのよ」 そう思ってしまうのです。

 

 

 

 

 

大事なのは実は 「そこ」ではないのです。

 

 

 

後輩の思いをしっかりと受け止めてくれる職員がいること。

 

そこが「大事」なのです。

 

 

 

後輩の側に他の職員がついてくれると 安心する。

 

 

 

これが「辞めたくない職場」の根元に流れている「マインド」なのです。

 

 

そこを園長先生が理解し、リーダーの先生が理解をするだけで

 

「辞めたくない職場」は、実は 簡単に作ることができるのです。(げんき)