相談支援の場でも、園に入ってのコンサルテーションの場でも
何かのサポートや相手の持っている力を引き出す際には、情報が必要です。
まずは、今ある状況を「ヒアリング」ことが 最初に行う作業になります。
そうした「ヒアリング」作業を行う中で、いつも驚かれることがあります。
それは「欠点をどんどん教えてもらう」 からです。
「欠点」だったり、「苦手」なところだったり、「失敗」だったり、「嫌なところ」だったり
一番最初に集める情報が、そうした「ネガティブ」情報だから です。
もちろん、「人」だけでなく、「組織」や「集団」であっても 同じです。
「長所」や「良い点」は、聴きません。
まずは、「欠点」を伺うのです。
その際に、注意しなければならない点があります。
それは「批判」や「悪口」「影口」ではないということです。
そうしたものは、自分の「感情」の吐き口としてのものであり、何ひとつ役に立ちません。
そうではなく、あくまでも 前向きな「改善」につながるものという意味での「欠点」です。
「欠点」には、「最大の強み」が隠れていることが多いのです。
世の中には、「失敗作」から生まれた商品が 山のようにあります。
人の成功や成長も、ほとんどの場合、「あの失敗」のおかげで ということがよくあります。
「長所」を伸ばしましょう。
「良い点」を伸ばしましょう。
というのも 正しいのですが、
その前に「欠点」をしっかりと把握しておくことで 人は大きく成長することができます。
「欠点」を逆手にとり、活かす。
そこに 意識を向けているのです。
「長所」も「欠点」も 本人のコントロールが及ばないものです。
「無意識」にやっていること だからです。
「無意識」にやっていることには、パワーがあります。
「欠点」を活かすとは、その裏にある「無意識」を活かすことです。
それが理解できると「気になる子」の支援は楽しくなるのです。(げんき)