自分がなりたいものや達成したいこと。
そのための計画を立てたり、目標を考えたり、みなさんもきっと行っているはずです。
支援の計画や保育計画なども 同じです。
最初に自分の描く「理想」の姿。「ビジョン」を明確にするはずです。
でも、その後が なかなか うまくいきません。
「理想」は描けたけど、ビジョンも明確になったけど、
「どうやって実行したらいいか」その方法を考えると 迷って行き詰ってしまう。。。
そんな経験は ありませんか?
先週末、こどもたちの支援に関する研修会の中で
「支援の計画を立てる際の注意点を教えてください」という質問を頂きました。
●「計画を立てる」際に、手順として
①「理想の姿」を描いたり、「ビジョン」を明確にする。
② どうやって実行するかの「方法」を考える。
という形で決めていくはずです。
でも、、②の段階で どうしても つまづいてしまう。
その理由は、実は シンプルです。
それは、②に入る段階が「早い」のです。
「どうやって」という「方法」を考えるのは、少なくとも3日後から。
なるべく①と②の間隔を空けることです。
人は、「計画」を立てる段階で、すでに「早くスタートしたい」という衝動が起こります。
一刻も早く、「計画」を終えて(P)、実行したい、実行しなければならない(D)
そうやって 焦ってしまいます。
「実行しなければ 何も変わらない。何も起こらない」とわかっているからです。
だから、目標設定や理想的なビジョンを明確にすることは、そこそこにして、
早く『どうやって実行するのか』を考えたいのです。
そのこと自体は、決して 悪いことではありません。
ただ、少し タイミングが早いのです。
「理想的な絵を描く」と、細部まで「イメージ」が頭に浮かんできます。
自分自身が どんな行動をして、どんな服装で、どんな会話をしているのか、
その場面や空気感、目の前にいる人の雰囲気や表情、言葉など
頭の中に不思議と いろんなものが 浮かんできます。
すると、
「あっ、これは 是非 やっておきたい。」
「これは なくてもいいかな」
「こうしてあげた方が、きっと嬉しいよね」と色んなアイデアも浮かんできます。
この「理想を描く」時点で「どうやって実行するのか」その方法も自然に浮かんくるのです。
①目標、ビジョンを決める → ②実行計画を立てる。ではなく、
①目標、ビジョンを考えながら、実行している姿を描く。→②具体的な方法を決める。
になります。
誰かの誕生日プレゼントを考える時、
プレゼントは どんなものにして、どうやって渡して、
すると相手がどんな表情をして どんな言葉発するのか、
そして、その時に 自分自身は どんな気持ちになるのか
そうやって ワクワク想像しながら、事前に「その日」を体験した後、
どこに買い物に行くか、いつ行くかを決めて、買いに行くはずです。
だから「買い物」に行っても 迷わず決めることができるのです。
「支援」の計画も同じです。
「迷う」ということは、まだ「イメージ」が固まっていないのです。
「プレゼント」を選ぶようにワクワクしながら考えたらいいのです。(げんき)