その907)「話して教える」ではなく『話して気づかせる』を忘れないことです。

 

 

「相談支援」もそうですが、「研修講師」であっても、使う道具は「ことば」です。

 

「話す」と「聴く」という この2つが 『仕事の道具』です。

 

 

世の中にある ほとんどの仕事が、「話す」と「聴く」を使いますが、

 

保育士や学童の先生、ソーシャルワーカーや支援員の先生などは、

 

特に、「ことば」が一番重要な仕事の「道具」になります。

 

 

 

 

「話して 伝える」そのための道具が「ことば」ですが、使い方には、2通りあります。

 

 

一つは、『話して 教える』  もう1つは、『話して 気づかせる』

 

この2通り です。

 

 

もちろん、どちらも 大変重要な方法なのですが、

 

どちらが難しいかといえば、もちろん 『話して 気づかせる』です。

 

 

 

「話す」ことは、簡単にできても 相手に『気づかせる』ことは 大変です。

 

『気づかせる』ということは、相手を理解していないと 出来ないから です。

 

 

 

 

 

「話して 教える」ということは、相手のことを知らなくても できます。

 

話したい内容や情報さえ、こちらにあれば 一方的に伝えることは可能です。

 

 

 

でも、『話して 気づかせる』になると、相手の直接情報(個人情報)を知らなくても

 

最低限のその人が置かれている状況や今抱えているだろう悩み などを理解していなければ、

 

「気づいてもらいたい何か」を「話し手」が想像することはできません。

 

 

 

このことに気づいて欲しい。

 

 

こんな気持ちになって欲しい。

 

 

 

「それ」が浮かばなければ、「気づかせるメッセージ」にはならないのです。

 

 

 

 

「話す」という行動を起こす前に 大切なのは、「相手を理解する」こと。

 

「相手のことを まずは受け入れる」「相手のことを好きになること」が大切です。

 

 

 

 

「話して」から好きになる のではないのです。

 

 

「話す前」に 好きになるのです。(げんき)