今日は、「メンタル不調時の保護者支援」のお話です。
3月の初めから、相談室にいらっしゃる保護者の方にお願いをしていたことがあります。
それは 「コロナの情報は見ないようにしてくださいね!」 です。
「新型コロナウイルス」についての「情報」を見ないようにしてください。
どうしても「情報」を取得したいのであれば、「活字」情報にしてください。
というお願いです。
「活字」情報とは、「新聞」や「配布されるプリント」のようなものです。
「ネット」での「ニュース情報」ではありません。
そう、お願いして もう3週間が過ぎました。
ほとんどの保護者の方から
「不安で動けなくなることは、なかったですよ、先生」という元気な声を聞いて
本当に安心しました。
「ネガティブな情報」
ここでは、「新型コロナウイルス」の情報ですが、
これ自体が悪いわけでは ありません。
「これ」だけであれば、「単なるネガティブな情報」です。
問題なのは、この「情報」に「人の感情」が加わることです。
「ニュース」のように「事実」だけを淡々と伝える分は、まだ ましですが、
「情報番組」などで、コメンテーターなどが感情を込めて 自分の「ネガティブ感情」を加えられると、
その「単なる情報」は「不調を抱えた方」には悪影響になります。
それを毎日毎日 浴びれば 「不調」が悪化しないわけはないのです。
もちろん、予防のためや業務に関係するため 必要なこともあります。
それであれば、「活字情報」として取得して「目」からの「情報」に留めておくことです。
「耳」から入る「音声」や、話す人の「感情」まで受け取らないことです。
「テレビ」や「映像」を観るのであれば「好きな番組」だけを観ること。
あえて、憂鬱になったり、不安になるものを 選ぶ必要などありません。
「情報を得ないと 新型コロナウイルスに罹ってしまう」
そんなことは ないのです。
「不要な情報」ばかりに接していると、逆に「病気」になってしまいます。
世の中のキーワードは、「接触」から「非接触」に変わりつつあります。
「非接触」とは「余計なものには触れない」 なのです。(げんき)