よく、相談支援の研修会の中で、
「ご相談者の方に対して、あまり 安易に大丈夫!大丈夫!は使わない方がよい」
そうした内容を耳にします。
確かに、「安易に」使うのはよくないと思います。
ただ、「安易に」使わなければ「大丈夫!大丈夫!」は大切なメッセージなのです。
一般的に、「大丈夫!大丈夫!」という言葉の意味は、
相手を「勇気づける」「慰める」「元気づける」という感じではないでしょうか?
もちろん、そうなのですが、「相談支援」の場では、少し意味が異なります。
「相談支援の場」で使う「大丈夫!」という言葉は、
① 策(対策や計画)があり
② 頭で 1度、その策を「シミュレーション」してみて
③ うまく いったので
④ その「シミュレーション」通りにやれば きっとうまくいく
という 自分自身の「自信」を相手に伝える「メッセージ」だからです。
実は、「勇気づける言葉」でも「慰める言葉」でもないのです。
僕も「相談支援」の場では、「大丈夫!」という言葉を よく使います。
ただ、この①~④までの行程を必ず行った後に、伝えています。
もちろん、うまくいかなかった「リカバリー」も検討しています。
一度も「シミュレーション」なく使ったことは ないのです。
「ドクターX」の「大門未知子」がドラマの中で使う、
「大丈夫! 私、失敗しないので」という台詞の中の「大丈夫!」と同じです。
しっかりと一度、シミュレーションをした後に、
その通りにやれば良いという自信。
そして、万が一「トラブル」があった時の「リカバリー」を考えておく。
「そこまでは、できていますよ。」という意味なのです。
決して、「大丈夫!」を「安易」に使っているわけではありません。
一度、「経験した事」「体験した事」を 相手に伝えるとき、
誰でも みんな この「大丈夫!」を使っているはずです。
それは、「頭で絵が描けている」からです。
「安易な大丈夫!」とは「絵が描けていない大丈夫!」なのです。(げんき)