今日は、「職員間の理解を深める簡単な園内研修の作り方」の『その3』になります。
先生方に、「みなさん、ストレス ありますか?」 そう質問すると
ほぼ全員、うなずきながら 「ある!ある!」と答えてくれます。
「そうですよね、ない はずが ない (笑)」
「では、そのストレスを しっかり大きさごとに 分けたことは ありますか?」
そう質問すると、 ほぼ全員 黙ってしまいます。
よく「ストレス対処法」という言葉を 耳にしますが、
基本的に「大きさごと」に その対処方法は 異なります。
宅配便や郵便物、引越の荷物などもそうですが、「サイズ」によって対応が違います。
それと同じです。
あらゆるもの事は、いったん「サイズ分け」が必要なのです。
「ストレス」は、大きく分けると「3つ」に分かれます。
「大ストレス」「中ストレス」「小ストレス」 です。
●「大ストレス」は、精神的、肉体的に 不調になってしまうような「出来事」。
●「中ストレス」は、トラブルや失敗など、感情が強く反応してしまう「出来事」。
●「小ストレス」は、ちょっとしたイラっとしてしまう「出来事」。
この3つに分かれます。
園内研修で、この3つのストレスの枠が書かれた「用紙」をお渡しして、
「職場や保育という仕事」をしていて感じる「ストレス」を書き出してみてください。
そうお伝えして、書き出してもらっています。
書き出す方法のほか、事前に30個ほど「ストレス要因」を準備しておき、それを1つずつ、「ストレスボックス」の中に当てはめてみてもいいです。
すると、案外 色んなことが 分かるのです。
「こどもが言うことを聞いてくれず、イラっとした」ストレスがあったとします。
A先生は、これを「小ストレス」と感じています。
でも、B先生にとっては「中ストレス」と感じているようで、
C先生は、なんと「大ストレス」と感じています。
ものすごく厳しい 副園長先生の言葉を
多くの先生が「大ストレス」と感じていたとしても、
ある先生は、「大」でも「中」でも「小」でもないと判断するかもしれません。
(大・中・小のほかに、「ストレスではない」問題なしを作ってもいいです。)
同じ出来事であっても「ストレス」の捉え方は、みんな 違います。
他の先生にとって「どんなこと」が「大きなストレス」なのかを共通理解すること。
これが、この「園内研修」の目的 です。
そして、3つに分かれたところで、この3つの「対処方法」を伝えます。
●「大ストレス」は、「対策」
●「中ストレス」は、「対処」
●「小ストレス」は、「切り替え」
これが、3つの「ストレス」の対処方法です。
●「大ストレス」は、園全体で、事前に準備、計画をして防ぐこと。
●「中ストレス」は、具体的な対応をする。他の人の力を借りる。
●「小ストレス」は、気分を切り替える「ルーティン」を作る。
この3つの方法で、3つの「ストレス」に対応する方法を みんなで話し合います。
「ストレス解消」とは「ゲームの攻略」と同じです。
みんなで楽しく、ワイワイ話しながら、考えるものなのです。(げんき)
※この研修は、保育者の離職を防止する!新しい「保育ストレスチェック」3C診断 で使っています。