その934)「コツを教えてください」と言える人が「成長する」のです。

 

 

保護者支援について、何か学びたいことがある 2人の先生がいます。

 

そして、先輩の先生に教えてもらおう そう思い、お願いに行きました。

 

 

 

Aさん  「●●先生、 是非、保護者支援について教えてください。」

 

Bさん  「●●先生、 是非、保護者支援のコツについて教えてください。」

 

 

先輩の先生に そうお伝えしました。

 

 

 

 

 

それでは、みなさんに質問です。

 

 

この2人の先生、どちらが 1年後に大きな成長を遂げているでしょうか?

 

 

2人の先生の背景や能力は この質問では一切不要です。

 

この1行だけで判断してくださいね。

 

 

 

 

では、僕の答えです。

 

これまでの経験から 圧倒的に

 

「●●先生、是非、保護者支援のコツについて教えてください。」B先生です。

 

 

 その差は、本当に 圧倒的になります

 

 

 

この文章から見える違いは、たった1つ。 「コツ」という表現のみ です。

 

この「コツ」という1言の違いのみで、大きな「差」が生まれるのです。

 

 

 

 

すると、みなさんから

 

「コツ」という言葉を発するだけで、そんなに「能力」の差が出るのでしょうか?

 

そんな疑問が返ってくるかもしれませんね。

 

 

それでは、解説します。

 

 

 

 

その「差」が生まれる理由は、何か?

 

 

 

 

実はそれは、Aさんの問題でも、Bさんの問題でもありません。

 

 質問された「先輩の先生」の問題 なのです。

 

 

 

そのように質問されると

 

「また教えてあげたい」「もっと伸ばしてあげたい」。そう想うから。

 

 

 これが理由です。

 

 

 

 

Aさん、Bさんの「能力」に関係なく、

 

周囲が「その先生の「能力」を引き出してあげたい。」

 

そう想うかどうかの違いなのです。

 

 

 

 

これが、時に

 

「●●先生は、B先生をひいきしている」

 

「●●先生は、B先生を可愛がっているからね。」

 

「●●先生は、なんでいつもB先生の味方なんだろう」

 

 

そう、周囲に見えてしまう理由 なのです。

 

 

 

 

 

「教えてください」と「コツを教えてください」の違いは、

 

 

「教えてください」では、どう教えていこうか 戸惑ってしまいますが、

 

「コツを教えてください」だと、自分のうまくいった「やり方」を教えたらいいので、

 

「教える側」の負担もありません。

 

 

 

「コツ」というのは、「あなたの方法を是非!」ということだからです。

 

 

「あなたを敬っています」という「尊敬」や「敬意」の表れなのです。

 

 

 

僕もそうですが「コツを」と言われると、なんだか どんどん教えてあげたくなります。

 

そして、その先生を成長させてあげたい、そんな気持ちが生まれてきます。

 

 

 

 

 

ちょとした「差」が積み重なると「大きな差」になります。

 

 

これが、相手を味方につける「コツ」なのです。 (げんき)