保護者支援について、何か学びたいことがある 2人の先生がいます。
そして、先輩の先生に教えてもらおう そう思い、お願いに行きました。
Aさん 「●●先生、 是非、保護者支援について教えてください。」
Bさん 「●●先生、 是非、保護者支援のコツについて教えてください。」
先輩の先生に そうお伝えしました。
それでは、みなさんに質問です。
この2人の先生、どちらが 1年後に大きな成長を遂げているでしょうか?
2人の先生の背景や能力は この質問では一切不要です。
この1行だけで判断してくださいね。
では、僕の答えです。
これまでの経験から 圧倒的に
「●●先生、是非、保護者支援のコツについて教えてください。」のB先生です。
その差は、本当に 圧倒的になります。
この文章から見える違いは、たった1つ。 「コツ」という表現のみ です。
この「コツ」という1言の違いのみで、大きな「差」が生まれるのです。
すると、みなさんから
「コツ」という言葉を発するだけで、そんなに「能力」の差が出るのでしょうか?
そんな疑問が返ってくるかもしれませんね。
それでは、解説します。
その「差」が生まれる理由は、何か?
実はそれは、Aさんの問題でも、Bさんの問題でもありません。
質問された「先輩の先生」の問題 なのです。
そのように質問されると
「また教えてあげたい」「もっと伸ばしてあげたい」。そう想うから。
これが理由です。
Aさん、Bさんの「能力」に関係なく、
周囲が「その先生の「能力」を引き出してあげたい。」
そう想うかどうかの違いなのです。
これが、時に
「●●先生は、B先生をひいきしている」
「●●先生は、B先生を可愛がっているからね。」
「●●先生は、なんでいつもB先生の味方なんだろう」
そう、周囲に見えてしまう理由 なのです。
「教えてください」と「コツを教えてください」の違いは、
「教えてください」では、どう教えていこうか 戸惑ってしまいますが、
「コツを教えてください」だと、自分のうまくいった「やり方」を教えたらいいので、
「教える側」の負担もありません。
「コツ」というのは、「あなたの方法を是非!」ということだからです。
「あなたを敬っています」という「尊敬」や「敬意」の表れなのです。
僕もそうですが「コツを」と言われると、なんだか どんどん教えてあげたくなります。
そして、その先生を成長させてあげたい、そんな気持ちが生まれてきます。
ちょとした「差」が積み重なると「大きな差」になります。
これが、相手を味方につける「コツ」なのです。 (げんき)