いよいよ 8月から 保育者研修会が始まります。
今年は、新型コロナウイルス感染拡大の中。3月にマスク着用のもと、東京で実施したのが最後でした。
その後、もう3ヵ月くらい登壇してなかったので、久しぶりの準備。少しずつ リズムを取り戻しはじめました。
そんな中、8月の研修準備を行っていて、研修の事前アンケートの中に複数の『同じ内容の質問』がありました。
「保護者との信頼関係作りは、どのようにしたらいいでしょうか?」
というご質問です。
「信頼関係」を どう受け止めるかによって 「作り方」も異なりますが。。
まずは、「信頼関係のステップ」を考えることが大切です。
「信頼関係のステップ」とは、以下のような 階段上のステップです。
ゆるーく 長―く という「時間」があって、ちょこっとだけ アップする。
そして、また ゆるーく 長―い 「時間」があって、ちょこっとだけ アップする。
これが「信頼関係のステップ」で、この階段の長さが、「信頼度」になります。
ポイントは、「ゆるーく 長―い時間」
そして、「ちょこっとだけ アップ」です。
この2つが 重要な要因 なのです。
「信頼関係」を築くというと なんとなく 大きな出来事があって一気に信頼関係が出来上がる!
そんなイメージを持つ方がいらっしゃいますが、それは 誤解です。
「一気に上がる」と
それと同じくらい高い「ステップ」が、次もまた訪れることは まずありません。
あがっても、小さな「ステップ」になります。
最初の「ステップ」が大きいと、次の「小さなステップ」では、人は物足りなくなります。
そうすると、ゆるやかに下がっていくか、もしくは急激に下がることになります。
これが、「信頼関係のステップ」です。
もともと、何もしなければ、このステップは、ゆるやかに下っていくのです。
だからこそ、ゆるーく長―い時間を持ちながら、
少しだけ 相手に貢献したり、ちょっと嬉しいことをするだけで
この「信頼関係のステップ」は、長く続いていくのです。
「保護者との信頼関係」は、毎日の「ゆるーい関係」の中で育まれています。
そして、こどもたちの ちょっとした「小さな嬉しいこと」を共有するだけで
ちょっとだけ、その「信頼関係のステップ」は「アップ」していくのです。
「小さな嬉しいこと。嬉しい発見を共有すること」
これが「保護者との信頼関係づくり」の秘訣なのです。(げんき)