「あの人は、変わった。昔は、あんな人じゃなかった」
「最近、あいつ 変わったね」
あなたの周りにも、最近 変わった人は いませんか?
「あの人は 変わった」は、良い意味でも 悪い意味でも使われます。
「良く変わった場合」と「悪く変わった場合」です。
どちらにしても、「あの人は 変わった」という言葉は、
その責任は「相手」にあり、こちらには「責任はありません」という言葉です。
それは、ある意味 正解でもありますが、1つだけ 忘れてはならないことが あります。
それは、「変わった」とは「分かった」という意味だということです。
「かわった」=「わかった」 なのです。
「あの人は変わった」のではなく、「あの人はわかった」のです。
「変わったこと」
実は、それは 重要なことではありません。いつでも変われるからです。
大事なことは、「何が分かった」かです。
何が「分かった」から、「変わること」ができたのか。
その「分かった」何かを 知ることが大事なのです。
あの人は、変わったのは、
「あなたのことが、わかった から」かもしれません。
「世の中の何かが、わかった から」かもしれません。
こどもが学校に行けなくなったのは、「何か」がわかったから。
職場に行けなくなったのは、「何か」がわかったから。
急にやる気が出てきたのは、「何か」がわかったから。
相手が「わかったこと」を知ることが、「変わった」理由を知ることになります。
「相談支援」も「カウンセリング」もそうですが、
相手は「何がわかったのか」を共通理解する「やり取り」です。
「カウンセリング」であれば、自分のこころの変化を「何がわかった」からで 捉えます。
「相談支援」は、この人は「何がわかる」と変わることができるのか
「何をわかればいいのか」を捉えながら進めていくのです。
「何か」がわかれば、人は「変わること」ができます。
「変わらない」のは、「わからない」からです。
「どうして」「なぜ」ではなく、「なにが」と考える理由はそういうことなのです。(げんき)