僕が行っている「相談支援」は、ある専門領域に絞り込んでいます。
それは、大きな括りで言えば「メンタル不調をお持ちの方のための」です。
でも、あくまでも これは「大きな括り」です。
僕の専門領域は「メンタル不調をお持ちで子育てをしている方のための」です。
メンタル不調(うつ病やパニック障害など)を抱えていて尚且つ、「子育てをしている方」
そのこどもたちは「0歳から15歳まで」の方に限定しています。
ご相談にいらっしゃる方のほとんどの方は、この条件に該当されています。
もちろん、相談支援の中で、医療機関や行政窓口、保育所、学校などの「社会資源」の調整も行いますが、
おそらく「他のソーシャルワーカーの方」は行っていないだろうことまでやっています。
それが「認知行動療法」というセラピーになります。
僕のところは、顧問の精神科の先生と提携の精神科医療機関があります。
そうした「顧問の先生」のお力をお借りしながら、
「生活がしやすい考え方」「生きていくのが少しだけ楽になるような考え方」
に近づけるようにサポートを行っています。
そして「メンタル不調時の子育て」についての「オリジナルの教材」もお渡しし、
「面談」の中で「体調がこうなってしまった時にどうしたらいいか」を話し合っています。
「こどもと一緒にいる時にパニック発作が起こってしまったら どうしたらいいか」
「夜泣きが激しく、感情が高ぶった時に、どうしたらいいのか」
「こどものご飯の準備をしなくてはいけないが、全く気力がわかず立ち上がれない時、どうしたらいいのか」
それを「事前に」ちゃんと「シミュレーション」しています。
そこでは、1つ1つの「動作」から「連絡するまでの手順」まで決めています。
「不安」になりそうな「想定外の状況」を先に体験して「不安」を解消しているのです。
もちろん「答え」を教えたり、解説したりすることはありません。
「答えは相手の中にあるもの」です。
考えてもらい、気づいてもらい、そして それを引き出すお手伝いをしています。
「ソーシャルワーカー」というよりも「コーチ」に近い存在なのかもしれません。
ソーシャルワーカーの先生方から見れば「そんなのソーシャルワークじゃない」と言われるかもしれません。
「相談支援というのは、こうあるべきだ」という
『思い込みの枠組み』を作ると「ある時点」から物事が全く動かなくなります。
「こうあるべきだ」は「相談支援」には「不要なもの」なのです。(げんき)