その987)「教えてもらう」ような質問は、こどもも大人も育つのです。

 

 

こどもの成長を最も促す「質問のやり方」。

 

 

これは、実に シンプルで簡単な方法 です。

 

 

それは 「教えてもらう」ような質問をすること です。

 

 

 

 

 

「ねぇ、ねぇ、これ どうやって使うの?」 だったり

 

「ねぇ、これって なーに?」 のように 質問すると、

 

 

 

 

「これはね、 ここのところを持ってね、こうやってね、動かすんよ」

 

 

「これはね、どんぐりで 遊ぶやつよ。これをね、ここ、ここにね、置いてね」

 

 

のように 細かな説明をしてくれます。

 

 

 

「そうなんだ。すごいね。よく知ってるね!」 と褒めてあげると

 

とても 嬉しそうな顔になり、もっと もっと 教えてくれます。

 

 

 

これが、こどもの「考えるちから」を育てる質問 です。

 

 

 

 

 

 

 

大人になると「相手を成長させる」ということを

 

どうやら「教える」という風に考えがちです。

 

 

 

「相手」に「何か」を「教えること」で「相手」が「成長する」

 

それが「相手を成長させる」方法である。

 

 

 

そう考えてしまうようです。

 

 

 

でも、大人の場合も 実は「同じ」なのです。

 

 

「相手から教えてもらう」ような質問をすること。

 

これが「相手を最も成長させる」のです。

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、相手を怒らしてしまったのよ。どうやったらうまくいくと思う?」

 

 

「保護者支援って、いったい なんだと思う?」

 

 

 

そうやって、相手に考えてもらい

 

相手から、「自分なりの答え」を教えてもらうこと。

 

 

これが「最も相手を成長させる質問」なのです。

 

 

 

 

この「質問方法」は、

 

後輩や新人の先生の指導に使えるだけでなく、

 

保護者との面談でも、僕は、よく使っています。

 

 

 

もちろん、教えてもらうということは、

 

そのことについて「批判」や「評価」は不要です。

 

 

ただ、伝えるのは、「凄いね」という相手に対する「称賛」のことば と

 

「教えてくれてありがとう」という「感謝」のことば。

 

 

それだけ です。

 

 

 

たった、これだけで「相手が成長する」から不思議です。(げんき)