その991)「傾聴」が必要な理由はシンプル。「価値観」を知るためです。

 

 

「傾聴」とは 何ですか?

 

 

よくそうした質問を受けることがあります。

 

 

人によって 答えは 様々あるかと思いますが、

 

 

実は、「傾聴」とは いたって「シンプル」なものです。

 

 

 

「相談支援」や「ソーシャルワーク」の本などで、その言葉が出てくるので

 

 

いかにも「専門用語」「専門技術のような「特殊なもの」に聞こえてしまいますが、

 

これは「普通」に誰もがやっていることです。

 

 

 

「気づいていないだけ」

 

「意識していないだけ」なのです。

 

 

 

 

「人」と「人」との会話という点から ご説明したいと思います。

 

 

 

「人」と「人」との間で やり取りをする際に使われるもの。

 

それは「言葉」です。

 

 

 

誰もが みんな「言葉」を使って 誰かと「メッセージ」のやり取りをします。

 

 

 

 

この「言葉」には、大きく分けると「2種類のもの」があります。

 

 

 

それは

「行動」につながる「言葉」

 

「行動」につながらない「言葉」

 

 

 

この2種類です。

 

 

 

誰かアーティストの話題だったり、大好きなスイーツの話だったり

 

そうした「行動」にはつながらない「話」もあれば、

 

「ねえ、今度行こうよ」といった「行動」につながる「話」

 

 

それを 織り交ぜて話しているのが、「会話」です。

 

 

 

この「行動につながる言葉」と「行動につながらない言葉」

 

 

どちらの言葉であっても それを聞いた相手は 必ず なんらかの「反応」をします。

 

「受け答え」です。

 

 

 

「私は それ あまり好きじゃない」だったり、

 

 

「そう!そう! 私も それ大好き!」だったり

 

 

「行きたくないなあ、あんまり・・」だったり

 

 

「行こう!行こう!」 だったり

 

 

 

その反応は、「イエス」もあれば「ノー」もあります。

 

 

それは それでいいのですが。

 

 

 

 

ただ、、、ひとつ注意点があります。

 

 

「行動」につながる「言葉」を発した時だけ、

 

その反応が「ノー」だったとしたら

 

 

「脳」は、その「理由」が、どうしても知りたくなります。

 

 

 

「脳」は「ノー」に異常に反応する のです。

 

 

 

 

どうして??と 言葉にしなくても

 

「脳」の内部では それが起こっています。

 

「なんでよ!」

 

 

その時に「脳」が、どうしても知りたくなるもの

 

それが「価値観」です。

 

 

 

 

「人」は「価値観」によって「行動」しています。

 

 

 

自分の「価値観」とあわない「行動」はやりたくないからです。

 

 

 

「なぜ この人は行動しないのだろう」

 

 

「この人の価値観はいったい何なのだろう」

 

 

 

そう思った瞬間に

 

集中して相手に「耳」と「こころ」を傾ける状態。

 

 

これが「傾聴」した状態 なのです。

 

 

 

 

 

 

よく「受容的な態度」と「傾聴」を一緒に捉えている方もいますが、

 

あくまでも これは別物です。

 

 

 

「受容的」でなくても「傾聴」することは あります。

 

「受容的」であっても「傾聴」していないこともあります。

 

 

 

そこにも「価値観」が働くからです。

 

 

 

 

人は「相手の価値観」を知りたいのです。

 

だから「傾聴する」

 

 

とても とても シンプルなもの なのです。(げんき)