相談支援員の先生からメールでご質問をいただきました。
「元気先生、質問があるのですが。「相談」と「カウンセリング」の違いが今一つ
理解できません。同僚は、とても「相談支援」の継続回数が多いのですが、
私は、だいたい1回とかで終了してしまいます。これでは駄目ですか??
自分のやり方がこれでいいのか 悩んでいます」
という内容のお悩みを頂きました。
例えば、「相談支援員」の先生が 2人います。
ここでは、仮に A先生とB先生にしておきます。
「相談支援員」のA先生は、お1人の方に対しての「面談」は1回のみ。
もう1人の「相談支援員」のB先生は、お1人の方に対する「面談回数」は多く
毎週だったり、2週間に1回を3ヵ月くらい継続しているとします。
どちらが、「相談支援員」として良いのですか?
という質問も よく頂きます。
まずは、この違いからご説明いたします。
簡単に、ざっくりと「この2つ」を分けてみます。
●「相談」とは、通常は 1回限りです。
●「1テーマ」につき 1回です。
もし、同じ人が何度もご相談にいらした場合は、
次の回は、「別のテーマ」になります。
5回の面談であれば、「5つのテーマ」ということになります。
●「カウンセリング」、これは 通常「継続型」です。
●この「継続している間」は、「テーマ」は同じです。
5回の面談であれば、その5回とも「1つのテーマ」で行うことになります。
「相談」と「カウンセリング」の違いは、
簡単にいえば、そういうことになります。
では、質問します。
先ほどの A先生とB先生でいえば、それはどちらになりますか?
みなさんなら どう思いますか?
答えは、「どちらかは わかりません」になります。
単に回数では、どちらなのか わからないのです。
A先生は、面談は1回だけですが、
本当は、継続カウンセリングだったのが、1度で中断したのかもしれません。
B先生は、面談回数がかなり多いようですが、
実はこれは「カウンセリング」ではなく、毎回が違う「テーマ」で話しているのかもしれません。
どちらなのかは、その「場」の内容がわからなければ
答えることができないのです。
ただ、1つだけ言えること。
それは
「相談支援」とは「カウンセリングではない」ということです。
「相談支援員」の仕事は「カウンセリング」ではなく
「相談」にのって「支援」を行うこと です。
つまり 「1面談」=「1テーマ」が基本になります。
僕のところの「親と子のメンタルヘルス研究所」では、
この2つの面談を明確に分けて実施し、担当も異なります。
「相談支援」も行いますし、継続していく「カウンセリング」も行っています。
大事なことは、
その「相談機関」が「何を行う場所なのか」ということなのです。(げんき)