保育者研修の中で、ご参加頂いた先生から よく受ける質問 というのがあります。
それは、「元気先生が思う スゴイ保護者支援って どんなものですか?」
という内容の質問です。
もちろん、表現は 毎回違います。
ただ、先生方が知りたいのは、
「どういう形が、保護者支援なのか」
「どういう風な 保護者支援というのが 本当の支援なのか」
それを知りたいのだと思います。
もし、「保護者支援」とは いったいなんですか?
という質問があれば、僕は 迷わず こう答えます。
「こころの切り替え方を教えること」 です。
この1点に尽きます。
というか、僕は この1点にしか これまで集中したことがないからです。
「保護者支援の技術」とは、
「こころを切り替える技術」を教えること になります。
具体的に言えば、
「仕事モード」から「子育てモード(親モード)」に切り替える技術 だったり
「体調不良時の子育て」から「通常時の子育て」に切り替える技術だったり、
「メンタル不調時の子育て」から「通常時の子育て」に切り替える技術だったり、
挙げれば、たくさんありますが、
「こころを切り替える技術」をお伝えすること。
これが、「親」にとっては「一番大事なこと」だからです。
誰であっても、どんな人であっても
常に「調子がいい状態」である人はいません。
必ず「不調な時」があります。
もちろん、機嫌がいい時もあれば、イライラして機嫌が悪い時もあります。
ツイている時もあれば、不運な時もあります。
この「こころの切り替え方」がわかれば、
本来 保護者は 自分の力だけでも
こどもをしっかり育てていく「能力」は既に持っているのです。
「こころの切り替え方」が分からなくなると
時にそれは「暴力」となったり「怒りのぶつけ場所」になったり、
こどもを置き去りにしてどこかに行ってしまったり、虐待にもつながることがあります。
それは「逃げ場」を探しているからです。
「逃げ場」がないくらい 追い込まれているのです。
本来、人は「こころの切り替え方」が分かれば
「逃げ場」など「必要ない」ありません。
「こころが切り替わらない」から「現実的な逃げ場」を探し求めるのです。
ただ、1点 重要なことがあります。
それは
頭でいくら考えても「こころ」をコントロールすることも、
「メンタル」をコントロールすることも、できない。
ということです。
「こころ」を切り替える「スイッチ」
それは「こころ」ではなく、「身体の使い方」にあるからです。
「保育」には、「保育指導」という「具体的な技術」があります。
それは、どちらかというと 「動作」だったり「動き」だったり、
「行動」で指導していく「技術」です。
実は、これは「こころ」を切り替える「スイッチ」の1つです。
そのほか、「助産師」さんからの指導だったり、
そうした「動作」や「身体を動かす」技術は、すべて
「こころを切り替える技術」になります。
保育士の先生も同じように、
「こころを切り替える技術」を、実は「山のように持っている」のです。
僕は、メンタル不調時の保護者の方や
虐待してしまうかもと恐れている保護者の方に対して、
「動作」や「行動」という「身体を使う技術」によって
「こころの切り替え方」を教えています。
これが「行動療法的 保護者支援」の考え方 になります。
保育者研修では、「保護者」だけでなく、
「保育士の先生」自らも「こころを切り替える」ための
「行動療法」技術を「事例」を通してお伝えしています。(げんき)
これまでは、「認知」(考え方)に重点を置いた「こころを切り替える技術」を研修会では、たくさんお伝えしてきましたが、来年(2021年度)からは「行動療法的 保護者支援」技術の「ボリューム」がアップします!!