その998)「保育」に行き詰まったら「静かな時間」を持つことを心がけるのです。

 

 

「保育者研修」の前には、たくさんの「事前アンケート」が届きます。

 

その「アンケートの内容」を読ませて頂きながら、

 

当初、構成していた「研修の内容」をリライトしたり、

 

困りごとが解決しそうな方法を 新しく組み込んだり

 

そうやって「保育者研修」の「中身」を作っています。

 

 

 

 

今は、8月から12月の研修会と来年1月~3月の研修会の内容を

 

時間がある時には どんどん作っています。

 

 

 

 

頂いた「アンケート」を読むと

 

その内容の多くは、「こどもたち」または「保護者」についての相談です。

 

 

その中でも多いのが「こどもたちへの対応」

 

「そこ」についての「困りごと」が多いのが 現状です。

 

 

 

保育士の先生なので、もちろん当然と言えば、当然なのですが。

 

 

 

 

 

そこで今日は、 1つだけ「考え方」をお伝えしたいと思います。

 

 

その「考え方」とは「こんな時にはこう対応する」といったものではありません。

 

「このケース」ではうまくいく、「このケース」ではうまくいかない

 

そうした「ケース」によって違うというものでもありません。

 

 

 

 

「基本」となる「考え方」

 

「考える時の下敷き」のようなもの。

 

 

 

とても とても 「シンプルなもの」ですが、

 

「それ」が持つ効力は かなり 大きなものです。

 

 

 

 

 

 

それは、「静かな時間を作る」ということです。

 

 

 

 

 

こどもたちに対して「静かな時間」を作る ということでありません。

 

こどもを静かにさせる ということではありません。

 

 

 

 

先生自身が、1日の勤務の中で「静かな時間」を作るということです。

 

 

 

「動」の問題を解決する答えは、「静」にある。

 

「静」の問題を解決する答えは、「動」にある。

 

 

 

これは、僕が持っている「問題解決」のベースとなる考え方 です。

 

 

 

「こどもたちの困りごと」

 

 

これは「動」です。

 

 

1日中 常に動き回る エネルギーの塊である こどもたちは

 

まさに「動」そのものです。

 

 

 

そこで起きる 様々な問題や困りごと

 

その解決方法を 目の前にいる 動いている「動」の中で見つけようとしても

 

そこから 答えや解決方法が浮かぶことは、まずありません。

 

 

 

必死に探せば 探すほど 混乱してしまう。

 

「動」の状態に振り回されているのです。

 

 

 

 

「こどもの困りごと」の解決方法で 一番簡単な方法。

 

 

それは「こどもから いったん離れる」ということです。

 

 

よく耳にする「クールダウン」も同じです。

 

 

 

いったん離れて、「動」ではなく「静」の時間を作ること。

 

そうすることで、「静」の中から「動」の答えが生まれてくるのです。

 

 

 

 

この世界には、同じような現象はたくさんあります。

 

「交感神経」と「副交感神経」の関係

 

「顕在意識」と「潜在意識」の関係

 

 

すべては、「バランス」です。

 

 

 

 

こどもたちの困りごと(動)も 先生自身が「静かな時間」(静)を持つことで

 

もちろん、その間は 何も考える必要もありません。

 

 

そうすることで、自然と

 

その「静」の時間が 問題解決のヒントを生み出してくれるのです。

 

 

 

なぜ それが可能なのか。

 

 

 

それは「保育士の中には、すでに答えがある」からです。

 

 

 

 

 

あなたは、すでに「わかっている」のです。

 

もちろん、それは「解決方法」です。

 

 

 

「わかっている」けど、その答えが出てくる「余裕」がない。

 

 

それが「答え」なのです。

 

 

 

 

以前、ブログ記事の中で

 

 

「園長先生のお仕事は 時間を作ることです」というのを書きました。

 

まさに それも「今日の内容」と同じです。

 

 

 

 

「メンタル不調時」には、動作を中心とした「トレーニング」

 

運動だったり、掃除だったり、活動を中心としたものを取り入れて「プログラム」を作ります。

 

 

 

これは「静」の問題を解決する答えは、「動」にある。

 

という考え方から 行っています。

 

 

 

「静かな時間」を持ち 「気持ち」を休めることで

 

こどもの問題は解決することが多いのです。

 

 

 

 

「保育」も「子育て」も 同じなのです。(げんき)