④ システム(家族療法)理論・アプローチ

家族の誰かが問題を抱えた場合、その人だけに原因があるのではなく、家族システム内に問題があると考える。


「システム理論」

個人や家族、社会をシステム(互いに影響を与え合う要素で構成された集合体)として捉え、システムのもつ独自の

特性や力を活用して問題を解決する方法。

                 ※ソーシャルワークの領域では「家族療法」という形での適用が多い。

保育の現場で使える視点

家族運営も 「クラス運営」と同じようなものです。

誰が悪いのではなく、全体でバランスを保っているのです。

 

クラスの中でも、問題が発生することは 多く見られますが、 それは 単純に 「誰が」悪いというものではなく、

それぞれが 互いに影響を及ぼしあっています。

ひとりの子の行動が、他のこどもたちの行動に変化を起こし、 クラス全体の変化が 一人の子の変化をもたらす。

そうやって 互いに影響を与えあって バランスを保っているのです。

 

家族も まさに同じです。

 

家族のひとりが 問題を起こしたとしても、それは 「その人に問題がある」といったものではなく、

家族全体が 「その人に問題を起こさせる状態」を維持することで、全体としてのバランスを保っているのです。

 

「システム」には

    「はじまりは どこでも  同じ結果が もたらされる」 という性質があります。

 

つまりは、 抱えている問題が誰から出発しても 同じ結果になるということです。 (げんき)

 

 


僕は「こう考える」

本やノートは、一番負荷のかかった折り目のところから 破れます。

物や道具も もっとも負荷がかかったところから 壊れ始めます。

もっとも弱い部分から 壊れはじめてしまうのです。 それは家族も同じなのです。(げんき)